4/28 タラオCC

第4話 16番ショート

15番549Yのロングを

お互いにパーで引き分け、

つづく16番は192Yのショートです。

グリーンの左は バンカーがありますが、

それよりも左だと崖になっていてOBです。
奥も崖でOB

右は通称「地獄谷」と呼ばれ、

木の根っこがむき出しになっている

寄せが難しい所です。
安全なのは手前の花道だけ。

 

木枯らし1号の吹き荒れた

この日の風向きはアゲンスト

爺は7番ウッドか

5番ウッドか迷いましたが

ロングヒッターの長澤選手は

アイアンしか持ってきていません。

 

ロフトから見るとおそらく7番か8番では・・・

 

番手を尋ねると「アドバイスを受けた」ことになってしまい、

ストロークプレイなら2ペナですが、マッチプレーならそのホールの負けです。

 

オナーの長澤選手の球は 強烈なアゲンストの風に戻され、地獄谷手前のラフ

 

え〜!あんなに戻されるのか!!

5番では届かないかもしれない、でもスプーンは取りにいかないとダメ。

 

ま、奥よりも手前でいいか、と、5Wで打ったボールは案の定、

右手前バンカーの手前 ラフの中・・・・

 

   10Yほどの違いで 先に打った長澤選手の球は ピン左9mくらいのグリーン上

 

次は爺の番です。
歩測すると、カップからエッジまでは7Y

エッジからボールまでは35Y 

56度のウエッジで35Yを打つつもりでしたが

             ここでもまた、いやあな雰囲気が・・・

 

実は 爺は「アプローチイップス」になっていたのです

 

練習では難なく振れるのに、大事な局面になると打ち急いでしまい、トップしてしまうのです。

「イップスはコース上の本番でないと克服できない」とネットの記事で読んだことがあるので、

決勝3日前の琵琶湖レークサイドGCでは、「本番での克服」のために

 セカンドショットをワザとグリーンの手前にきざんでアプローチの練習をしました。

 

家の中でも、パット練習の後には、カゴを3つ置いてアプローチの練習を毎日してきました。

部屋の中でやるので、失敗すると部屋のドアやタンスに当たってすごい音が出ます。

これを、隣の部屋で家内がまだ寝ている6時〜7時の早朝にやるのです。

これ以上のイップス克服の練習はありません・・・


大丈夫、いっぱい練習してきた  必ず、上手くいく

 

と、成功を信じながら打ったボールは ダフリもトップもしないで、飛んでくれました

 

が、グリーン手前のラフで 勢いが消されたボールは、

グリーンには乗らず  カラーで止まってしまいました。

 

遠球先打で 長澤選手は 9mのパットをピタリとカップに寄せたので 「OK

 

カラーから パターで寄せた爺のボールも 「OK

 

お互いにボギーで引き分け、

爺の2UPのまま、次のホールに向かったのでありました。


まだまだつづく

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